Ça va aller❁

中央アフリカのカメルーンで、情操教育普及活動に取り組む協力隊員の記録

新学期と子どもと、そしてお金

 

   カメルーンの学期制を紹介します。

1学期:9月第2週~12月第3週

2学期:1月第1週~3月第4週

3学期:4月第3週~6月第4週

 

   ということで、9月7日からいよいよ新学期のスタートです。

子どもたちにどう挨拶しようか、先生たちにどう挨拶しようか、そんなことを考えながら配属先の初等教育省(Délégation)のデレゲ(délégué:委員長)に、7日の予定を聞いてみた。

 

 

       私「マダム、7日の予定決まっていたら知りたいのですが。」

 

       デレゲ「あぁ、もし子どもや先生が学校に来ていれば、いくつかの学校をまわっ 

                     て挨拶に行くよ。」

 

        私「・・・・・ん?・・・もし学校に来ていればって・・・??」

 

 

   最初はデレゲの言っている意味が分かりませんでしたが、どうやら7日が登校日でも家庭の事情などで子どもが学校にいないことが多く、だいたい10日もすれば揃うそうですが、それまで先生たちは子どもが来るのを待つということでした。

その反対もあるそうです(・。・;)

 

 

 

  その日事務所で、新学期子どもをどう受け入れるかという会議が行われました。

 

机にノートと辞書を置いて、準備ばっちり。

 

 

そして会議が始まった。

お金の話をしていました。公立小学校は無償であるはずなのに、どうやらそれは名だけで、実際は親や先生が学校運営に必要なお金を払っているようです。

 

 

  やはりまだフランス語力がないので、話がいまいち分からずもやもや。 

もう少し様子を知りたいとデレゲに話すと、翌日、オベック小学校という日本の支援で建てられた学校(Don Japonais:ドンジャポネ)で、ンバルマヨの先生が集まって同じく子どもをどう迎え入れるかを話し合う会議があるという情報をゲットしました。良い機会だと思い、それも参加させてもらうことにしました。

 

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校舎の写真。

マダムデレゲはドンジャポネのような校舎をンバルマヨにもっと増やしたいと言っていました。 

 

 

 

 会議の始まりは先生の自己紹介で始まりました。結婚しているのか独身か、子どもが何人いるかというのを必ず入れて自己紹介していました。この国では子どもを持つことが非常に大切なことです。子どもの数も、8人とか10人とかが普通でした。数が多ければ多いほど先生たちの拍手が大きくなります。ちなみにヤウンデ滞在中お世話になったホストファミリーのパパの村の村長は、子どもが200人いるそうです(゚Д゚;) 一夫多妻制です。

 

 話を戻しまして、先生たちの会議でも内容の中身はやはり「お金」でした。

また、先生が子どもに物や食べ物を売ったり、親がお金を持って学校に来て先生に成績を上げてくれとお願いをしたり(カメルーンでは成績が将来にかかわる)することもあるようで、それらの問題についても話し合っていました。

 

 日本だと休暇中は各教科の研修に行ったり、セミナーに出たり、教材をそろえたり、行事の予定を組んだり色々ですが、国が違うと提起する問題や優先順位が違うようです。

 

 

新学期どのように子どもを受け入れるかを話し合う様子を見ることができて勉強になったし、それを紹介してくれたマダムデレゲにも感謝。

 

今日は、カメルーンの というよりは、いわゆる途上国の教育の問題を少し見たような感じもしました。