遠くだったものが、身近にある。
日本人も今は危険な状態におかれていることはもう周知のとおりですが、
いざアフリカのカメルーンに来て、北部でテロ活動が行われている情報が何度も入ってくると怖いものです。
家の周りで住人がボコハラムという名前をさけびながらさわいでいたりすると、(たった今がそうだったのですが…。)周辺でテロがおこったのかとハラハラします。そんな時は、すぐさま現地の人や隊員から情報をもらったりしています。
日本では経験したことのない行動をカメルーンに来てからやっています。
何人もの子どもや女性が彼らテロ組織によって誘拐され、自爆テロとして使われたり、兵士と無理やり結婚させられたりしています。またその赤ちゃんは売買され、テロの仲間として育てられているとも現地の人から聞きました。
今北部に行くことができないのはそのためです。自分たちの命のためです。
首都で語学訓練を受けているときも、何度か北部でテロや誘拐事件がおきていて、
会話練習の内容は自然とその内容についてでした。
ある日の会話の時間でのこと。
先生「もしあなたの生徒が机に銃を置いていたらその子になんて言う?」
私「え………….。」
先生「見た目は子どもでも、考えていることは子どもじゃないんだよ。」
先生からのこの一言はショックで、いろいろ考えさせられました。
宗教、過激派の心理、平和、人権、教育の重要性。
そして
アフリカでの情操教育の役割と国際協力。
いろいろ考えさせられる今日この頃です。