小さな画家さんたちのチャレンジ
マラリア疑惑で首都に上がり、一週間寝込んでいた間(あ、マラリアではありませんでした笑) に、Tさんからとても嬉しい報告がありました。
それは、「世界こども図画コンテストにむけて、孤児院の子どもたちにも絵を描かせてみよう!!」ということでした。
もう孤児院のパパと話をつけているとのこと。さすが、お仕事が早い。。。。
下書き途中の絵を見ながらカフェで軽く打ち合わせを済ませ、翌日孤児院へ行って続きをしました。
最初は落ち着きがなかったけれど、集中したら真剣な表情になって紙に向かっていたので、ちょっと驚きました。いつも大きな声を出して、音楽を流せば踊りだす子たちがこの様子。おーーーーって感じでした。
私のへたなフランス語での絵の具の使い方レクチャーも真剣に聞いてくれた子どもたち、、、ありがとう。。。。
集中して絵を描く子どもたち。
絵って面白いです。絵にも年齢によって表現や内容の発達道筋があるそうですが、世界どこでも幼児段階までは同じ道筋を通り、就学以降は学校教育やその国の文化によって異なってくるそうです。
なので、カメルーンの子たちの色彩感覚もやっぱアフリカンな感じがします。描くものもライオンやキリンなどの生き物、大きな木、赤い土、カラフルな花、アフリカのお家など。
学校には紙や絵の具を買う余裕がなく、教える先生もあまりいないそうです。 したがって日本の子どもたちより絵を描く経験が乏しく、筆の使い方や水の加減、表現の技法などが上手くできません。
孤児院の子どもたちにとって今回が初体験の筆や絵の具です!
ここにいる子たちはなんてステキな経験をしているんでしょう!(私はそういう経験をこれから学校にうまく広めなきゃいけませんが…。)
出展まであまり日がないので、今回は自由に描かせてみて、絵を楽しんでもらえたら、良い経験になったら、とTさんと話しています。
それでも、やはりここにも小さなピカソがいました。きっと回数を重ねて感覚をつかんでいくと、ぐんと違ってきそうな気がします。
全員が無事に絵を完成させられるように、あわよくば出展できるように、これから見守っていきたいと思います。